水いぼ とる?とらない?
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- 公開日:
- 2015年03月04日
季節はずれですが、本日は水いぼの話題です。
お蔭様で開業以来たくさんの水いぼの相談をうけました。
多いのは小児科の先生にみせて、放っておいてかまわないといわれたが
全然治らない、増えてきてかわいそう、といってこられる親御さんです。
当院でのみずいぼの治療方針は、摘除治療のメリット、デメリットを説明して
親御さんの判断にお任せしてケースバイケースで取ったり取らなかったりしています。
◎あらためまして、みずいぼとはどんな病気かといいますと、、、
みずいぼウイルスの感染症です。
自分の免疫力でウイルスを排除できるまではどんどん増えながら半年〜1年、長ければ5年ほどかかり自然治癒します。
かゆみを伴うこともあり、お子さんがかきむしってしまうとウイルスがばらまかれて
あっというまに増えてしまうこともあります。
また、他のお子さんにうつってしまう事もあります。
とくにご兄弟がいる家庭では高確率でうつってしまいます。
大人にはめったにうつりませんが、たまにうつってしまうこともあります。
また、かきむしってしまい湿疹になったり、他のばい菌が入ってとびひになってしまうケースもあります。
みずいぼがあっても法律上は学校を休んだりする必要はありませんが、
スイミングスクールや保育園・幼稚園の方針によってはプールに入ってはいけないという施設もあります。
また、親御さんの間で「誰々ちゃんがみずいぼで、うちの子はうつされた、、、」などと悪い噂をたてられるのが怖いといった声も聞きます。
周囲の状況、治療のメリット、デメリットを考慮してとるかどうか判断ください。
みずいぼをとるメリット
・早く治る
・水いぼ禁止のプールに早く入れる。
・2次性の湿疹やとびひのリスクがなくなる
・他の人にうつさなくなる
デメリット
・痛い→病院が嫌いになって通院してくれなくなる
(痛みを和らげる麻酔のテープを貼ると痛みはましです)
・小さいものはとれない→何度か出てきては取る必要がある
感染予防としては
プールやお風呂でタオルを共用しない、水着、ビート板や浮き輪を共用しない
水いぼを露出させず、服や絆創膏で覆って直接触れないようにする
ことが大事になります。
数が増えてからとるとお子さんの痛みも恐怖も増えますので、
とるなら早めに来院ください。
ご判断はお早めに!